プロジェクトK [最終報告]

ゴールデンウィーク前後から中部教区の各教会やお米農家の会員さんからお米を送っていただき、名古屋教会に届いたお米は3000kgを超えました。
このたくさんのまごころからのお米は5月16日に金山駅で行われるマルシェで学生さんにお配りする予定でしたが、直前に愛知県に緊急事態宣言が発令されてしまったためやむなくマルシェへの参加ができなくなりました。
なんとか学生さんにお米をお届けする方法はないかと考え、名古屋市内の大学へ直接問い合わせをしました。
また、各支部へ協力を呼び掛け、食料支援をしている大学や団体、子ども食堂などへお米をお届けすることができるようになりました。

お届け先のニーズに合わせて5〜30kgの袋でそのままお届けさせていただいたり、2kgの袋に小分けにしたものをお届けさせていただきました。 
皆さまのまごころをお届けした様子をご報告させていただきます。

5月13日木曜日(晴)
名古屋市南東部の自然豊かな森の中にある寺院へお米60kgをお届けさせていただきました。
このお寺では、ベトナムをはじめアジアからの留学生や技能実習生の生活支援を行ういわば、駆け込み寺のようになっていて、その様子は度々、テレビのニュースでも取り上げられています。
ご住職の“友愛と憐れみの心をもって弱き者と共に歩む”の姿勢に他宗教の私たちが勇気づけられました。

5月17日月曜日(雨時々曇)
名古屋市にある大学へお米210kgをお届けさせていただきました。
緊急事態宣言が発令され、マルシェで配布することが出来なくなり、なんとか学生さんに支援する方法はないかと考え、大学へ直接問い合わせすることにしました。
大学の学生支援本部の方は緊急事態宣言が出ている最中だからこそ食糧支援や人との繋がりが必要だとおっしゃってました。
配布時間前には学生さんがエコバッグを手に並び、1時間余りで100人の方に配布できました。
その後も授業が終わった学生さんが立ち寄ってくださいました。

5月19日水曜日(晴)
名古屋市内にある留学生の宿泊施設へお米を200kg(2kgを100袋)お届けさせていただきました。
留学生の方はこのコロナ禍で帰国することも難しい状況にある中でアルバイトで生計を立てていますが、こうした支援をいただくことでこの日本にも自分たちのことを思ってくれる人がいるということが嬉しいと言ってくださいました。

5月24日月曜日(晴)
地区主任さんと支部壮年部長さんにご協力いただき、名古屋市で子ども食堂を支援している社会福祉協議会へ140kg(2kgを70袋)お届けさせていただきました。

5月25日火曜日(晴)
地区主任さんのご縁で、子ども食堂へお米80kgをお届けさせていただきました。
ここの子ども食堂では、このコロナ禍でも食堂を開き、子供達への居場所を提供しています。
また、コロナ禍における困窮者支援も行っており、大学生へフードパントリーでお渡しして、皆さんに大変喜ばれています。

5月27日木曜日(晴)
名古屋近郊で子ども食堂を運営している社会福祉協議会へ30kgをお届けさせていただきました。
支部長さんと団体を紹介してくださった方も一緒に行かせていただきました。

6月2日水曜日(曇)
名古屋市内で乳児院と児童養護施設を運営されているところへ100kgのお米をお届けさせていただきました。
お米は乳児院や児童養護施設での食事に使っていただくのと、施設に顔を出される児童養護施設を卒業した人たちがこのコロナ禍で収入が減って生活が苦しくなっているということでそちらの支援にも使わせていただくとのことでした。

6月3日木曜日(晴)
名古屋市近郊コロナ以前は子ども食堂を行っていた団体へお米60kg(2kgを30袋)をお届けさせていただきました。
この団体では第二日曜日に、ボランティアの方が集まり、活動しております。
高校生までは無料、大人は1食500円で、これまでに約1,800人分以上の食事を提供してきたそうです。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、「子ども食堂」は中止を余儀なくされたため、食材のご寄付を募る「フードドライブ」と集まった食材をお配りする「フードパントリー」の活動を新たにスタートしたということです。
コロナ禍で困ってみえる方は増え、食材の提供のみになった今でも多くの方が列を作り取りにみえるそうです。
「お米は欲しい方が沢山みえるので、とても嬉しいです!ありがとうございます!」と言って頂きました。

6月4日金曜日(雨)
名古屋市内の大学へお米600kg(2kgを300袋)をお届けさせていただきました。
雨の中でしたが、大勢の大学職員の方にお手伝いいただき無事お届けさせていただくことができました。

6月7日月曜日(晴)
5月17日に行かせていただいた大学へ再びお米200kg(2kgを100袋)をお届けさせていただきました。留学生もたくさんみえるので、配布しやすいように2キロに袋詰めしてお届けしました。

6月10日木曜日(晴)
名古屋市内の大学の海外留学生への支援としてお米340kg(2kgを170袋)をお届けさせていただきました。
こちらの留学生担当の先生方は、「1年間しか留学の期間が無い中、日本に来て悲しい思いをしている留学生が沢山います。アルバイトも無くなり、食べるものに困っている学生が多くいます。大学からの支援だけでは足りないものもあるので、お米の支援は大変助かります!私達もかなしい思いだけを持って学生が帰ることのないようにしたいと思っています。」とおっしゃっていました。
折角、日本で勉強を!と来てくれた学生さん達ですが、コロナ禍により困っている方が沢山いることを知りました。
皆さまから頂いたお米が日本から離れた場所のこれからの未来を担う学生さんの元に届く事になりました。

6月24日木曜日(晴)
5月25日にお届けさせていただいた子ども食堂の方からご縁をいただきまして、名古屋市内の大学へお米600kg(2kgを300袋)をお届けさせていただきました。
困っている学生さんはたくさんいて、食糧配付を行うと300~400名の学生が受け取りにみえるそうです。

6月25日金曜日(雨)
支部の主任さんと一緒に、名古屋市で子ども食堂を実施している団体へお米30kgをお届けさせていただきました。
毎月一度子ども食堂を開いていて、毎回定員以上の子どもたちが来るそうで「お米の支援は一番助かります」と喜んでいただきました。

7月1日木曜日(雨)
5月24日にお届けさせていただいた社会福祉協議会へ再び140kg(2kgを70袋)お届けさせていただきました。

7月8日木曜日(雨)
6月3日に行かせていただいた子ども食堂の替わりにフードパントリーを行っていた団体へ再びお米60kg(2kgを30袋)をお届けに行ってまいりました。
今回は支部長さん、地区主任さん、こちらを紹介してくださった方も一緒にお渡しすることができ、こういったご縁で布教の輪が広がっていくんだと感じました。

7月12日月曜日(晴)
6月2日にお届けさせていただいた乳児院と児童養護施設を運営されているところへ再び100kgのお米をお届けさせていただきました。この日は施設の説明と案内をしていただき、またお話しさせていただく中で施設の理念の元、子どもだけでなく親への寄り添い、見守るという深い関わり方を学ばせていただきました。

8月3日火曜日(雨)
5月19日にお届けさせていただいた名古屋市内にある留学生の宿泊施設へ再びお米を170kg(2kgを85袋)お届けさせていただきました。

各所の報告は以上になります。
今回のプロジェクトKでお米を配布させていただいた大学や団体は合計で11箇所で3000kg以上のお米をお届けさせていただきました。
このプロジェクトは3月下旬に始動し、お米農家の方やその農家にお声掛けいただいた中部教区の各教会の方、お米をお届けさせていただいた大学や団体の職員の方、そして名古屋教会でも沢山の方々にご尽力いただきました。
コロナ禍で不自由の多い中ではありますが、思いやりの心が人と人を温かく繋げてくれるということを教えていただきました。
プロジェクトKはひとまず終わりを迎えますが、今回のプロジェクトに関わってくださった皆さんやお米を受け取ってくださったり子ども食堂などで召し上がってくださった皆さんがこれからも新型コロナウイルスに負けず、明るく優しく温かくなれるよう祈念しております。

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