どのようにすれば仏さまが「見え」、はたらきを「感じる」ことができるのでしょうか。「仏説観普賢菩薩行法経」に、『懺悔清浄なること已りなば…(中略)…七仏を見たてまつらんに』とあります。 ここで説かれているのは、まず現実の問題にとらわれる自分を改めることです。そして、「仏さまは私を導き、生かしてくださっているのだ」と心の底から感謝を尽くせば、わが身は清まり、夢の中でも仏さまが「見え」、はたらきを「感じられる」ようになるということです。そればかりではありません。『法喜の楽を得ん』として、法悦に満ちた真の大安心を頂けると説かれています。 法華経は日本文化の基礎 聖徳太子は法華経の精神を基にして、有名な≪十七条憲法≫をつくられ、はじめて日本に<国の法>と<人間のふみ行なうべき法>を打ち立てられました。わが日本の文明の夜明けが、ほかならぬ法華経の精神によってなしとげられたという大事案を、われわれは忘れてはならないのです。